旅人の皆さんこんにちは。
ジャカルタ。私の第二の故郷とも言えるインドネシアの首都にして東南アジア最大級の都市の一つ。活気に満ちた街並みと、時折見せる混沌とした表情が魅力的な場所です。
私は今回、親戚との交流やカフェ巡りのためにジャカルタを訪れていました。滞在中に日本代表対インドネシア代表のサッカーの試合があることを知り、急遽チケットを手配して観戦に向かう途中でした。長期滞在の経験もあり慣れ親しんだ街でしたが、試合前に思いがけないトラブルに遭遇することになりました。
事件が起こったのはGBKスタジアムで開催される日本対インドネシアのサッカーの試合を観に行く道中でした。スタジアム前にはパブリックビューイングのために大勢の人が集まっており、その人混みを突っ切ろうとした時です。後ろから突然強く押されて、気がつくとスマートフォンにつけていたストラップが切られていたのです。
あまりにも一瞬の出来事で、何が起こったのか理解するまでに数秒かかりました。振り返っても人混みに紛れて犯人の姿を見つけることは不可能でした。手には切れたストラップだけが残されていました。
最初は茫然としていました。スマホがない。連絡手段がない。Google Mapsも見られない。そんな現実が一気に押し寄せてきました。
ただ幸いなことに、この街での長期滞在の経験があったため、パニックに陥ることなく次の行動を考えることができました。まず必要なのは安全な場所の確保。ショッピングモールなら安全で、かつ正規のタクシーがすぐ捕まえられると判断し、MRTのBundaran HI駅からPlaza Indonesiaのスターバックスへ避難することにしました。
Plaza Indonesiaのスターバックスに着くと、まず持参していたiPadを取り出しました。Wi-Fiに接続して、すぐに以下の作業を行いました:
ここが最も困難でした。最初に滞在していた最寄りの警察署に行ったところ、「管轄外」だと言われて門前払いされました。GBKスタジアム周辺で起こった事件なので、その地域を管轄する警察署に行く必要があるとのことでした。
言語の問題もあり、一人では交渉が難しい状況でした。幸い親戚のインドネシア人に頼んで一緒に来てもらい、交渉してもらってやっと相手にしてもらえました。
手続きの過程で、賄賂として1000~3000円程度を支払いました。あまりよろしいものではありませんが、お国柄もあり、実際にはこのような慣習があることを理解しておく必要があります。
警察で聞かれた内容は全てインドネシア語で:
これらの情報を詳細に説明し、やっと盗難証明書(Surat Kehilangan)を発行してもらえました。
帰国後、クレジットカード付帯の海外旅行保険で携行品損害として補償を受けました。必要だった書類は警察の盗難証明書と購入時のレシートでした。
今回の経験で実感したのは、事前の備えの重要性です。
やっておいてよかったこと:
やっておけばよかったこと:
スマートフォンを盗まれてしまいましたが、この体験を通じて改めて実感したことがありました。長期滞在の経験による土地勘はもちろんですが、何より旅慣れていることで、異国の地でのトラブルに冷静に対処し、被害を最小限に抑えることができたということです。
また、ストラップを付けていたことが逆に「スマートフォンを持っている観光客」というアピールになり、犯人に狙われやすくなったのではないかと反省しました。現地の人はストラップなど使わないため、完全に不要だったと学びました。
パニックにならず手順立てて対応できたのは、一人旅を重ねる中で知らないうちに身につけていた実力だったのかもしれません。
スマートフォンを盗まれるのは決して気持ちのいい体験ではありませんが、事前のバックアップと冷静な対処で被害を最小限に抑えられました。
長期滞在の経験があるジャカルタでも、このようなトラブルは起こりうるということを改めて実感しました。貴重品の管理には十分注意が必要です。
この体験が皆さんの安全な旅の参考になれば幸いです。安全な良い旅を。