ジャカルタのカフェ巡り - 2025年に出会った心に残る3軒

旅人の皆さんこんにちは。

2025年、私は毎年恒例になっているインドネシアのジャカルタ訪問で、今年も楽しみにしていたカフェ巡りを満喫してきました。ジャカルタって本当にカフェ文化が盛んで、毎日のように新しいお店がオープンするので、巡る側としても全く飽きることがないんですよね。

今回は特に記憶に残った3軒のカフェについて、皆さんにもシェアしたいと思います。それぞれが異なる魅力を持っていて、ジャカルタのカフェ文化の豊かさを感じることができました。

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1. Westloop - Coffee & Kitchen:韓国風の雰囲気に包まれた西ジャカルタの隠れ家

住所: Jl. Pesanggrahan No.18, Puri, Jakarta Barat

営業時間: 日〜木曜 7:00-21:00、金〜土曜 7:00-22:00

予算: Rp.100,000〜200,000/人

ジャカルタ西部のPuriエリアで話題になっているこちらのカフェ。韓国風の内装というキャッチフレーズに惹かれて足を向けてみました。

店内に一歩足を踏み入れると、確かに韓国風の暖かい雰囲気が漂っています。間接照明が作り出すソフトな光と、随所に配された木目の美しさが印象的でした。特に気に入ったのは、大きな窓から見える内庭の眺め。自然光がたっぷりと差し込んで、まるで都会の喧騒を忘れてしまうような心地よさがあるんです。

面白いことに、韓国風なのは店内の雰囲気だけで、メニューを見ると韓国料理は見当たりませんでした。ローカル料理とウェスタンスタイルの料理がバランスよく揃っていて、外国人でもインドネシア人でも楽しめる構成になっているのが印象的でした。一人でゆっくりとコーヒーを楽しむにはぴったりの空間だと感じました。

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2. FUGLEN Jakarta:ノルウェーの老舗が初上陸、Senopatiの新名所

住所: Ashta District 8, Ground Floor, Jl. Senopati No.83, Jakarta Selatan

営業時間: 日〜火曜 8:00-22:00、水〜土曜 8:00-24:00(カクテルは17:00〜)

カフェ激戦区のSenopatiにある商業施設「Ashta District 8」内に、2024年11月にオープンしたFuglen Jakarta。1963年創業のノルウェーの老舗カフェがインドネシアに初上陸したとあって、かなり注目を集めていました。

日本でも人気の高いFuglenですが、東京では入るのに一苦労することも多いですよね。でもジャカルタでは人気は高いものの、まだそれほど混雑していないのが嬉しいところです。

ショッピングモール内とは思えないほど、落ち着いた雰囲気が素晴らしいんです。少し薄暗くて暖かい色合いの照明、そして日本で体験したのとほぼ変わらないコーヒーの味わい。心地よいBGMが流れる中で、カフェラテをいただきました。日本のFuglenと変わらない、丁寧に淹れられたコーヒーの深い味わいが楽しめました。

午後5時以降はカクテルタイムになるのも面白いポイント。ノルウェーの「カフェ・バイ・デイ、バー・バイ・ナイト」というコンセプトがここジャカルタでも体験できるんです。

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3. Native Tribe Menteng:住宅地に佇む煉瓦造りの穴場スポット

住所: Jl. Dr. Kusuma Atmaja No.31, Menteng, Jakarta Pusat

営業時間: 7:00-21:00

予算: Rp.35,000〜150,000/人

ジャカルタ中心部のMenteng地区、住宅街の中にひっそりと佇むこちらのカフェ。2025年1月にオープンしたばかりの新しいお店です。

初めて見つけた時は「これ、本当にカフェなの?」と思わず立ち止まってしまいました。煉瓦造りの立派な建物で、まるで個人宅のような佇まい。でも勇気を出して中に入ってみると、モダンラスティックな雰囲気のとても洗練されたカフェ空間が広がっていたんです。

天井が高く、大きな窓から見える外の風景がとても穏やか。インドアとアウトドアの2つのエリアがあって、どちらに座っても居心地が良いように工夫されています。木のアクセントが効いたコンテンポラリー・インダストリアルなデザインが、温かみのある空間を演出していました。

TransJakartaの駅からも徒歩でアクセスできる好立地なのに、まだそれほど知られていないのか、落ち着いて過ごすことができるのも魅力の一つ。一人でぼーっとしたい時には最高の場所だと思います。

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ジャカルタのカフェ文化が教えてくれること

今回訪れた3軒のカフェを振り返ってみると、ジャカルタのカフェ文化の奥深さを改めて感じます。韓国風の雰囲気を取り入れながらもローカルとウェスタンの融合を図るWestloop、ノルウェーの老舗が持つ伝統を大切にしながらインドネシアの文化に溶け込もうとするFuglen、そして地域に根ざした新しいコミュニティスペースを目指すNative Tribe。

それぞれが異なるアプローチでコーヒー文化を発信していて、この街のダイナミズムを象徴しているようでした。ジャカルタでは確かにカフェの入れ替わりが激しく、1年後にはもうなくなっているお店もあるかもしれません。でもだからこそ、訪れることができる時にしっかりとその瞬間を楽しむことが大切なんだと思います。

旅人の皆さんも、もしジャカルタを訪れる機会があったら、ぜひこうしたローカルのカフェを巡ってみてください。街の空気感や人々の暮らしぶりを肌で感じることができる、とても貴重な体験になると思います。

次回のジャカルタ訪問でも、きっと新しい発見が待っているはず。それを思うと、今からもう楽しみでなりません。